学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ29P020
理由で解く 柔道整復師
継手の後方にコイルスプリングを組み込み、底屈を受け止めながら背屈を助けるのが 4 のクレンザック継手である。
短下肢装具の足継手は、足関節の動きをどこまで許し、どの方向を止めるかで使い分ける。遊動継手は背屈・底屈とも自由で制動機構をもたず、制動継手は継手の前方または後方にストッパー(ロッドやピン)を置いて一方向の動きを制限する仕組みである。クレンザック継手は継手後方にコイルスプリングを内蔵しており、立脚初期には底屈をバネがゆっくり受け止めて衝撃を吸収し、遊脚期にはバネの反発力で足部を背屈方向へ引き上げる。腓骨神経麻痺による下垂足や脳卒中片麻痺で遊脚期に足尖が引っかかる例に対する標準的な選択肢で、ダブルクレンザック継手ではロッドとスプリングを前後に組み合わせて背屈・底屈それぞれの制限角度を後から調整できる。
| 足継手 | 構造 | 制限・補助の働き | 主な適応 |
|---|---|---|---|
| 遊動継手 | 制動機構なし | 背屈・底屈とも自由 | 可動性を残したい例 |
| 後方制動継手 | 継手後方のストッパー | 底屈を制限 | 尖足の防止 |
| 前方制動継手 | 継手前方のストッパー | 背屈を制限 | 下腿三頭筋の筋力低下、膝折れ傾向 |
| クレンザック継手 | 継手後方のコイルスプリング | 底屈を制動+バネで背屈を補助 | 下垂足(腓骨神経麻痺、片麻痺の遊脚期) |
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