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理由で解く 柔道整復師

QJ29P003 衛生学・公衆衛生学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午後 問3
問題
近年の我が国における傷病分類別の外来受療率が最も高いのはどれか。
選択肢
1 筋骨格系
2 消化器系
3 循環器系
4 精神障害
解答
正解2(消化器系)
解説

傷病分類別の外来受療率が最も高いのは消化器系の疾患です。齲蝕や歯周疾患などの歯科疾患が消化器系に分類されるため、歯科診療所の外来患者数が数字を押し上げています。

受療率は、厚生労働省「患者調査」(3年ごとに実施)で、調査日にその傷病で医療施設を受療した推計患者数を人口10万対で表した指標です。第29回試験のころに用いられていた平成29年患者調査では、外来受療率の総数は人口10万対でおよそ5,700。傷病分類別では消化器系の疾患が約1,000で最も高く、次いで筋骨格系及び結合組織の疾患、循環器系の疾患が続きます。消化器系が突出するのは、ICDの分類上「口腔、唾液腺及び顎の疾患」=齲蝕・歯肉炎・歯周疾患が消化器系に含まれるためで、疾患そのものの重症度とは別の理由です。一方、入院受療率では精神及び行動の障害が最も高く、循環器系の疾患が続きます。外来と入院で首位が入れ替わることを対にして覚えると、両方の設問に対応できます。

✓ 2. 正しい
消化器系
歯科疾患(齲蝕・歯周疾患)を含むため外来受療率が最も高くなります。「消化器系=胃腸だけ」と考えると答えを外すので、口腔から始まる消化管全体が入る点を押さえます。
✗ 1. 誤り
筋骨格系
腰痛症や関節症、脊椎障害で外来受療率は高く上位に入りますが、消化器系には及びません。柔道整復師にとって身近な領域なので首位と取り違えやすいところです。
✗ 3. 誤り
循環器系
高血圧性疾患を中心に外来受療率は高いものの、消化器系・筋骨格系に次ぐ位置です。入院受療率では上位に入ります(精神及び行動の障害に次ぐ)。
✗ 4. 誤り
精神障害
外来受療率では上位ではありませんが、入院受療率では最も高い分類です。入院期間が長い疾患が多いため、入院の数字が大きくなります。外来と入院を混同しないよう、セットで覚えます。
ポイント
  • 受療率=調査日に受療した推計患者数の人口10万対。出典は厚生労働省「患者調査」(3年ごと)。
  • 外来受療率1位は消化器系の疾患。理由は齲蝕・歯周疾患が消化器系に分類されるため。
  • 外来ではこれに筋骨格系及び結合組織の疾患、循環器系の疾患が続く。
  • 入院受療率1位は精神及び行動の障害、次いで循環器系の疾患。
  • 「外来=消化器系(歯科)、入院=精神」と対で覚えると設問の言い換えに強くなる。
比較表
順位外来受療率(傷病分類別)入院受療率(傷病分類別)
1位消化器系の疾患(歯科疾患を含む)精神及び行動の障害
2位筋骨格系及び結合組織の疾患循環器系の疾患
3位循環器系の疾患損傷・中毒等、新生物 など
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