学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §3 病因 / QJ29A117
理由で解く 柔道整復師
空気感染(飛沫核感染)を示すのは麻疹。空気感染するのは結核・麻疹・水痘の3つ、と固定して他の経路と対比するのが最短の覚え方。
咳やくしゃみで飛び散る飛沫は直径5μm以上で水分を含んで重く、1〜2mで床に落ちる。これが飛沫感染。ところが飛沫の水分が蒸発して残った芯=飛沫核は5μm未満と軽く、空気の流れに乗って長時間漂い、部屋の反対側や隣室まで届く。これが空気感染で、病原体の側には「乾燥しても感染力を保てる」性質が必要になる。この条件を満たすのが結核菌・麻疹ウイルス・水痘帯状疱疹ウイルスである。麻疹は感染力がきわめて強く、同じ空間にいるだけで未免疫者にうつるため、対策はサージカルマスクでは不十分で、陰圧個室とN95マスクによる空気予防策が必要になる。最も確実な備えはワクチン(MRワクチン)で、医療・施術の現場に立つ人は自分の抗体価を確認しておきたい。
| 感染経路 | 運ばれ方 | 代表疾患 | 主な対策 |
|---|---|---|---|
| 空気感染(飛沫核) | 5μm未満の飛沫核が長時間浮遊 | 結核、麻疹、水痘 | 陰圧個室、N95マスク、ワクチン |
| 飛沫感染 | 5μm以上の飛沫が1〜2mで落下 | インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎 | サージカルマスク、距離の確保 |
| 接触感染 | 直接接触・器具や環境表面を介する | MRSA、疥癬、流行性角結膜炎 | 手指衛生、手袋、器具の消毒 |
| 血液媒介感染 | 血液・体液が体内に入る | B型肝炎、C型肝炎、HIV | 針刺し防止、標準予防策 |
| ベクター感染 | 蚊・ダニなどが媒介 | 日本脳炎、マラリア、デング熱 | 防虫、蚊の駆除、ワクチン |
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