学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §6 歩行 / QJ29A113
理由で解く 柔道整復師
下腿三頭筋は立脚終期から前遊脚期にかけて足関節を底屈させ、身体を前上方へ押し出す蹴り出し(push-off)の力を生む。
歩行中の足関節周囲筋は、相ごとに役割が入れ替わる。踵接地から荷重応答期では前脛骨筋が遠心性に働き、足底が床に打ちつけられないよう底屈をゆっくり許す。立脚中期に入ると足部が床に固定されたまま下腿が前方へ倒れていき、下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)が遠心性収縮でこの前傾にブレーキをかけて安定を保つ。続く立脚終期から前遊脚期では求心性に強く収縮し、踵離地からつま先離地までの推進力、すなわち蹴り出しを生み出す。遊脚相では下腿三頭筋の活動はほぼ止まり、代わって前脛骨筋が足関節を背屈位に保ってつま先が床に引っかかるのを防ぐ。前額面での内外転モーメントの制御は主に股関節外転筋群が担っており、矢状面の底屈筋である下腿三頭筋の役割ではない。
| 歩行の相 | 下腿三頭筋 | 前脛骨筋 |
|---|---|---|
| 踵接地〜荷重応答期 | ほぼ休止 | 遠心性に強く活動 |
| 立脚中期 | 遠心性(下腿の前傾を制御) | 活動は低下 |
| 立脚終期〜前遊脚期 | 求心性に最大活動(蹴り出し) | 休止 |
| 遊脚相 | 休止 | 背屈位を保持 |
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