学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §6 歩行 / QJ28A114
理由で解く 柔道整復師
立脚終期に足関節を底屈させて身体を前方へ押し出すのは下腿三頭筋である。したがって正解は4。
歩行の推進力は、立脚後半に支持脚の足関節が底屈して床を蹴り出す局面(踵離地から足趾離地にかけての蹴り出し、push-off)でつくられる。腓腹筋とヒラメ筋からなる下腿三頭筋が求心性に収縮して踵を持ち上げ、身体重心を前上方へ送り出す。これが歩行における主要な加速源であり、下腿三頭筋が「加速筋」と呼ばれるゆえんである。これに対して前脛骨筋・大腿四頭筋・ハムストリングスは、いずれも踵接地の前後に遠心性収縮で働き、落下する足部や屈曲する膝、振り出された下腿の勢いを受け止める「減速筋(制動筋)」である。筋名を並べて丸暗記するより、「その筋が働く時期に身体は速くなっているのか、遅くなっているのか」で仕分けると取り違えにくい。
| 筋 | 主に働く時期 | 収縮様式 | 役割 | 加速/減速 |
|---|---|---|---|---|
| 下腿三頭筋 | 立脚終期〜前遊脚期(踵離地〜足趾離地) | 求心性 | 足関節底屈で身体を前上方へ押し出す | 加速 |
| 前脛骨筋 | 踵接地〜荷重応答期/遊脚期 | 遠心性(遊脚期は求心性) | 足部の落下を制動、遊脚期の背屈保持 | 減速 |
| 大腿四頭筋 | 荷重応答期(立脚初期) | 遠心性 | 膝屈曲を制御し体重を受け止め衝撃吸収 | 減速 |
| ハムストリングス | 遊脚終期〜荷重応答期 | 遠心性(遊脚終期)/求心性〜等尺性(荷重応答期) | 下腿の振り出しを制動(遊脚終期)、股関節伸展で支持を安定(荷重応答期) | 減速 |
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