学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §6 歩行 / QJ28A113

理由で解く 柔道整復師

QJ28A113 運動学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問113
問題
自然歩行周期で遊脚相の占める比率はどれか。
選択肢
1 10%
2 20%
3 40%
4 60 %
解答
正解3(40%)
解説

自然歩行の1歩行周期は立脚相が約60%、遊脚相が約40%です。正解は3。

1歩行周期(歩行周期・ゲイトサイクル)は、一側の踵接地から同じ側の次の踵接地までを100%として表します。自然な速度での歩行では、立脚相が約60%、遊脚相が約40%を占めます。左右の立脚相が重なる両脚支持期は1周期に2回あり、それぞれ約10%、合計で約20%です。したがって単脚支持期(片脚だけで体重を支えている時間)は各約40%となり、これは反対側の遊脚相とちょうど一致します。この関係を押さえておくと、選択肢に並ぶ10%・20%・60%がそれぞれ何を指す数字なのかも同時に説明できて、取り違えを防げます。歩行速度が上がるほど立脚相と両脚支持期は短縮し、走行になると両脚支持期は消失して、代わりに両脚とも床に接していない時期が現れます。逆に高齢者や失調のある人では、安定を求めて両脚支持期の割合が長くなる傾向があります。

✓ 3. 正しい
40%
遊脚相が1歩行周期に占める割合です。立脚相60%の残りにあたり、対側の単脚支持期と一致します。
✗ 1. 誤り
10%
これは両脚支持期1回分の割合です。1周期に2回あるうちの片方を指す数字で、遊脚相の値ではありません。
✗ 2. 誤り
20%
両脚支持期2回分の合計に相当する割合です。立脚相の一部であり、遊脚相ではありません。
✗ 4. 誤り
60 %
こちらは立脚相の割合です。60%と40%はセットで問われるため、どちらがどちらか確実に区別しておきます。
ポイント
  • 1歩行周期=一側の踵接地から同側の次の踵接地まで。立脚相60%・遊脚相40%
  • 両脚支持期は1周期に2回あり、各約10%、合計約20%
  • 単脚支持期は各約40%で、対側の遊脚相と一致する。
  • 歩行速度が上がるほど立脚相・両脚支持期は短縮。走行では両脚支持期が消失し、両脚遊脚(浮遊)期が現れる。
  • 選択肢の10%・20%・60%はいずれも歩行周期の別の指標なので、数字と名称の対応で覚えておくと引っかからない。
比較表
相・期1歩行周期に占める割合内容
立脚相約60%足が床に接している時期
遊脚相約40%足が床から離れている時期
両脚支持期(1回)約10%両足が同時に接地している時期
両脚支持期(合計)約20%1周期に2回ある
単脚支持期約40%片脚のみ接地。対側の遊脚相と一致
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