学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §3 循環 / QJ29A087
理由で解く 柔道整復師
動静脈吻合(AVA)は細動脈と細静脈を毛細血管を介さず直接つなぐ短絡路で、手掌・足底・指趾・耳介・鼻尖など、体の末梢の皮膚に発達しています。体温調節の要となる構造です。
動静脈吻合が開くと、血液は毛細血管網を素通りして大量に皮膚表層の静脈叢へ流れ込みます。皮膚温が上がるので放熱が進み、暑いときに体温を下げるのに役立ちます。逆に寒いときには交感神経の働きで吻合が閉じ、血液は深部を回って熱を逃がさないようにします。寒い日に指先が白く冷たくなり、暑い日に耳が赤く熱をもつのは、この開閉が起きているためです。吻合部の壁には厚い平滑筋があり、交感神経支配を強く受けます(グロムス器官)。一方、脳や心臓の血管は吻合に乏しい終動脈的な構造で、1本詰まればその領域が壊死しやすいという特徴があり、AVAが発達した皮膚とは対照的です。
| 組織 | 動静脈吻合 | 血管の特徴と理由 |
|---|---|---|
| 皮膚(手掌・足底・指趾・耳介など) | 豊富 | 開閉で皮膚血流を変え放熱量を調節する |
| 脳 | 乏しい | 末梢は終動脈的。安定した血流確保が優先 |
| 心臓(冠状動脈) | 乏しい | 終動脈に近く、閉塞で心筋梗塞となる |
| 肺 | 乏しい | 毛細血管を通ることがガス交換に必須 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。