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理由で解く 柔道整復師

心電図の各波は心筋の電気的興奮を順に写したものである。図(第I誘導、3拍分の記録)では3本の矢印がいずれも、背の高い鋭い波(QRS群)の直前にある低くなだらかな小さい波を指している。この位置と形の波はP波であり、P波が反映するのは心房の脱分極。したがって正答は1である。
心臓の興奮は洞房結節で発生し、心房筋を伝わって房室結節へ集まり、ヒス束・左右脚・プルキンエ線維を経て心室筋全体へ広がる。この電気的興奮の広がり(脱分極)と、もとの静止電位へ戻る過程(再分極)を体表から記録したものが心電図である。1心拍の基本波形は、心房の脱分極を表す小さなP波、心室の脱分極を表す鋭く大きなQRS群、心室の再分極を表すなだらかなT波の順に並ぶ。心房の再分極(Ta波)も理論上は生じるが、振幅が小さいうえに時間的にQRS群と重なるため、通常の心電図では独立した波として現れない。波形を読むときは、まず最も大きく目立つQRS群を見つけ、その直前にある小さな波をP波、直後のなだらかな波をT波と位置づけると、順番を取り違えにくい。時間の計測では用語の区別も重要で、波の「起始から起始まで」を測るものを間隔(interval)、波と波の間の平坦な基線部分を部分(segment)と呼び分ける。
| 波形・区間 | 反映する電気現象 | 範囲・形の特徴 |
|---|---|---|
| P波 | 心房の脱分極 | 小さくなだらか。QRS群の直前に現れる |
| QRS群 | 心室の脱分極 | 振幅が最大で幅の狭い鋭い波(およそ0.10秒未満) |
| T波 | 心室の再分極 | QRS群に続く、幅の広いなだらかな波 |
| Ta波 | 心房の再分極 | 電位が小さくQRS群に埋没し、通常は識別できない |
| PQ(PR)間隔 | 房室伝導時間(房室結節での遅延を含む) | P波の始まり〜QRS群の始まり。P波を含む区間で約0.12〜0.20秒 |
| PQ部分(PQセグメント) | 心房興奮の完了から心室興奮の開始まで | P波の終わり〜QRS群の始まり。基線に近く平坦 |
| QT間隔 | 心室の電気的収縮時間 | QRS群の始まり〜T波の終わり |
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