学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §4 柔道整復師法 / QJ29A044

理由で解く 柔道整復師

QJ29A044 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問44
問題
柔道整復師の施術で応急手当として行えるのはどれか。
選択肢
1 単純エックス線撮影
2 外科手術
3 止血剤の注射
4 骨折の施術
解答
正解4(骨折の施術)
解説

柔道整復師法第17条のただし書きにより、応急手当としてであれば医師の同意がなくても骨折の患部に施術できます。正答は4です。

第17条は「医師の同意を得た場合のほか、脱臼又は骨折の患部に施術をしてはならない。ただし、応急手当をする場合は、この限りでない」と定めています。骨折や脱臼をそのまま放置すると、血管・神経の損傷、循環障害、変形治癒などにつながるおそれがあります。だからこそ、その場での固定や整復といった応急手当だけは同意なしで認められ、それを超えて施術を続ける段階から医師の同意が必要になる、という二段構えになっています。一方、第16条は外科手術を行うこと、薬品を投与すること、その指示をすることを明確に禁じています。また、人体へのエックス線照射は医師・歯科医師・診療放射線技師に限られる医行為です。したがって現場での正しい流れは、応急手当を行って患部を安定させたうえで速やかに医療機関へ紹介し、画像診断や薬物治療は医師に委ねることになります。

✓ 4. 正しい
骨折の施術
骨折の患部への施術は原則として医師の同意が必要ですが、応急手当は例外として同意なしに行えます。固定などで患部を安定させたら、速やかに医師へ紹介し、以後の継続的な施術は同意を得てから行います。
✗ 1. 誤り
単純エックス線撮影
人体への放射線照射は医師・歯科医師・診療放射線技師に限られており、柔道整復師は応急手当としても行えません。画像評価が必要と判断したら、医療機関に紹介して撮影を依頼します。
✗ 2. 誤り
外科手術
第16条が外科手術を明確に禁じています。創の処置や整復手術が必要な状態であれば、圧迫止血や固定など許された範囲の処置にとどめ、直ちに医師へ搬送・紹介します。
✗ 3. 誤り
止血剤の注射
第16条は薬品の投与とその指示も禁じています。出血に対しては直接圧迫や患肢の挙上など物理的な止血で対応し、止血が得られない場合は救急要請を含めて医師につなぎます。
ポイント
  • 第16条:外科手術、薬品の投与、その指示は禁止(応急手当でも認められない)。
  • 第17条:脱臼・骨折の患部への施術は医師の同意が必要。ただし応急手当は例外。
  • 打撲・捻挫の施術には医師の同意は不要。
  • 応急手当で認められるのは整復・固定・冷却・圧迫止血など物理的処置。エックス線撮影は不可。
  • 応急手当の後は速やかに医師へ紹介し、継続施術は同意を得てから行う。
比較表
行為柔道整復師が行えるか根拠・補足
骨折・脱臼への応急手当(整復・固定)行える第17条ただし書き。医師の同意は不要
骨折・脱臼への継続的な施術医師の同意があれば行える第17条本文
打撲・捻挫の施術行える同意は不要
外科手術行えない第16条で禁止
薬品の投与・注射・その指示行えない第16条で禁止
エックス線撮影行えない医師・歯科医師・診療放射線技師に限られる
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