学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §31 アキレス腱断裂の固定 / QJ29A029
理由で解く 柔道整復師
正しいのは「足MP関節手前まで固定する」。足趾を固定の外に出しておくことで、循環・知覚・自動運動を観察でき、趾の拘縮も防げる。
アキレス腱断裂の保存療法では、切れた腱の断端を近づけて癒合させることが固定の目的になる。そのため足関節は最大底屈位とし、さらに腓腹筋が大腿骨顆部から起こる二関節筋であることを利用して、膝関節も屈曲位にして筋を緩める。固定範囲は大腿から足部までで、足側の端は足MP関節の手前にとどめる。足趾まで覆ってしまうと、趾の色調・腫脹・知覚・自動運動といった循環障害の手がかりが得られなくなるうえ、趾の拘縮も招く。固定期間は保存療法でおよそ6〜8週間が目安で、その間に底屈位から段階的に角度を戻し、装具や踵補高へ移行しながら荷重を進める。腱は血行に乏しく修復に時間がかかるため、経過に合わせて少しずつ進めることが再断裂を防ぐ最大の要点である。
| 固定の要素 | 設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 足関節 | 最大底屈位 | 断端を接近させる |
| 膝関節 | 屈曲位 | 二関節筋である腓腹筋を弛緩させる |
| 遠位端 | 足MP関節手前 | 足趾の観察と運動を確保する |
| 期間 | おおむね6〜8週間 | 腱の修復には時間を要する |
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