学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §30 下腿三頭筋肉ばなれの診察 / QJ34A034

理由で解く 柔道整復師

QJ34A034 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問34
問題
下腿三頭筋肉離れの疼痛誘発テストで抵抗を加える部位はどれか。
選択肢
1 下腿遠位部前面
2 下腿遠位部後面
3 足背部
4 足底部
解答
正解4(足底部)
解説

下腿三頭筋は足関節の底屈筋なので、疼痛誘発テストでは足底部に手を当てて底屈方向に抵抗を加える。

腓腹筋とヒラメ筋からなる下腿三頭筋はアキレス腱を介して踵骨隆起に停止し、足関節を底屈させる。筋の損傷を確かめるには、その筋を働かせて痛みが出るかをみればよい。抵抗は筋の作用を邪魔する向き、つまり底屈を止める位置にかけるので、手を当てるのは足底部となる。この状態で等尺性に底屈させ、腓腹筋内側頭の遠位から筋腱移行部にかけて痛みが再現されれば損傷を示唆する。抵抗運動は損傷部を強く働かせるため、急性期は力の強さと回数を控えめにし、疼痛が強い場合は無理に行わず、圧痛・伸張時痛・陥凹の触知など負担の少ない所見から評価を進める。

✓ 4. 正しい
足底部
底屈の作用と反対方向に抵抗をかける位置。ここで抵抗を加えて等尺性に底屈させると、下腿三頭筋の損傷部に疼痛が誘発される。
✗ 1. 誤り
下腿遠位部前面
足関節の運動軸から外れた下腿の部位で、底屈にも背屈にも有効な抵抗にならない。
✗ 2. 誤り
下腿遠位部後面
アキレス腱や損傷部の圧痛を確かめる部位ではあるが、ここを押しても底屈の抵抗にはならず、筋の収縮による疼痛誘発テストにならない。
✗ 3. 誤り
足背部
足背に抵抗を加えると背屈への抵抗となり、前脛骨筋など背屈筋群を働かせる検査になってしまう。
ポイント
  • 下腿三頭筋の作用は足関節底屈(停止は踵骨隆起)
  • 抵抗は作用と反対向きにかけるので、抵抗部位は足底部
  • 等尺性収縮で腓腹筋内側頭遠位〜筋腱移行部に疼痛が出れば損傷を示唆
  • 膝伸展位では腓腹筋、膝屈曲位ではヒラメ筋の関与が大きくなる
  • 急性期は抵抗の強さを控え、圧痛・伸張時痛・陥凹の触知など負担の少ない所見も併せて評価する
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