学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §30 下腿三頭筋肉ばなれの診察 / QJ29A028
理由で解く 柔道整復師
この設問は「誤っているのはどれか」を選ぶ問題である。誤っているのは選択肢1の「直達外力による発生頻度が高い」。肉離れは自分の筋の収縮、すなわち介達外力によって起こる損傷である。
下腿三頭筋の肉離れは、膝伸展位のまま足関節が急に背屈強制される場面など、腓腹筋(とくに内側頭)が引き伸ばされながら収縮するときに起こる。テニスの切り返しやダッシュ、踏み込み動作で多く「テニスレッグ」とも呼ばれ、受傷時に後ろから蹴られたような衝撃を自覚することがある。損傷部位は腓腹筋内側頭の筋腱移行部で、下腿後内側に限局した圧痛と陥凹、足関節の他動的背屈による伸張痛、つま先立ちの困難などがみられる。最も重要なのはアキレス腱断裂との鑑別で、下腿三頭筋の筋腹を握って足関節が底屈すれば腱の連続性は保たれている(トンプソンテスト陰性)。初期はRICE処置と足関節軽度底屈位での固定で断端を近づけ、疼痛の推移に合わせて荷重と可動域を進めていく。
| 下腿三頭筋肉離れ | アキレス腱断裂 | |
|---|---|---|
| 圧痛部位 | 下腿後内側(筋腱移行部) | 踵骨付着部の2〜6cm近位 |
| 陥凹 | 筋腹〜筋腱移行部に触れることがある | 腱の走行上に明らかな陥凹 |
| トンプソンテスト | 陰性(底屈する) | 陽性(底屈しない) |
| つま先立ち | 疼痛のため困難だが可能なことがある | 不能 |
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