学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ29A020
理由で解く 柔道整復師
肩関節の腫脹は受傷直後(急性期)の所見であり、陳旧性=慢性期の腱板損傷ではみられません。これが本問の答えです。
腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の腱が上腕骨頭を包む構造で、損傷は棘上筋腱に最も多く起こります。急性期には腫脹・熱感・強い自発痛といった炎症所見が前面に出ますが、時間の経過とともにこれらは消退します。代わって慢性期に残るのが、大結節部の圧痛、外転60〜120度で痛む有痛弧(ペインフルアークサイン)、寝返りや就寝中に痛んで目が覚める夜間痛、そして棘上窩・棘下窩の筋萎縮です。ここが「陳旧性ではどうか」を問う本問の分かれ目になります。可動域制限を放置すると二次的な拘縮を招くので、痛みの出ない範囲での振り子運動や肩甲帯の運動を早期から継続し、腱板断裂が疑われる場合は画像評価のために医療機関へ紹介します。
| 所見 | 急性期(受傷直後) | 陳旧性(慢性期) |
|---|---|---|
| 腫脹・熱感 | あり | みられない |
| 大結節の圧痛 | あり | あり |
| 外転時痛(有痛弧) | あり | あり |
| 夜間痛 | あり | あり(主訴になりやすい) |
| 棘上窩・棘下窩の筋萎縮 | 目立たない | あり |
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