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理由で解く 柔道整復師

PIP関節の過伸展強制で受傷。この機転では掌側板が必ず傷んでいる。DIP関節が屈曲できることは、深指屈筋腱が切れていない証拠になる。
掌側板はPIP関節の掌側にある線維軟骨性の板で、中節骨基部の掌側に強く付着し、関節が過伸展するのを止める最後のストッパーとして働く。指尖にボールが当たってPIP関節が限界を超えて反らされると、まず掌側板が中節骨基部の付着部から剥がれ(しばしば小さな裂離骨片を伴う)、その先で中節骨が背側へ転位して背側脱臼となる。したがって「PIP関節の過伸展強制」と書かれた時点で、掌側板損傷は避けて通れない。整復後の固定はPIP関節を軽度屈曲位(およそ20〜30度)に保つ。剥がれた掌側板を緩めて治癒しやすくし、背側への再転位も防げるからである。その後は伸展を制限する装具を用いながら早期に自動屈伸を始め、指全体の腫脹と拘縮を防ぐ。掌側板の治癒が不十分だと過伸展変形(スワンネック変形)が残るため、経過中は他動的な過伸展の有無を確認する。
| 項目 | PIP関節背側脱臼 | PIP関節掌側脱臼 |
|---|---|---|
| 受傷機転 | 過伸展強制 | 屈曲強制・回旋を伴う外力 |
| 主な損傷部位 | 掌側板(中節骨基部掌側の裂離を伴うことがある) | 中央索(伸筋腱中央部) |
| 残りやすい変形 | スワンネック変形(PIP過伸展) | ボタン穴変形(PIP屈曲・DIP過伸展) |
| 固定肢位 | PIP軽度屈曲位 | PIP伸展位 |
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