学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ28P113
理由で解く 柔道整復師

3mの塀から飛び降りて足から着地——足部に大きな軸圧と足関節背屈強制が同時に加わる機転で、この力で壊れる代表が距骨体部骨折である。
高所から足で着地すると、体重と落下速度による垂直方向の力が踵から距骨、脛骨へと突き上げるように伝わり、同時に足関節が急激に背屈される。距骨は脛骨天蓋と踵骨の間に挟まれたくさびの位置にあり、逃げ場がないため、この力で頸部や体部が破断する。距骨骨折が重要視されるのは、距骨には筋の付着がなく表面の約6割以上が関節軟骨に覆われているため、栄養血管の入り口が狭い頸部周辺に限られ、しかも血流が末梢側から中枢(体部)へ逆行性に入るからである。骨折で血管が断たれれば体部が阻血に陥り、無腐性壊死や偽関節、距骨下関節の変形性関節症を招く。着地外傷では同じ軸圧が上へ伝わるので、踵骨骨折、脛骨天蓋骨折、脊椎圧迫骨折の合併がしばしばある。踵部・足関節・膝・腰背部を一続きに確認し、荷重痛や叩打痛の有無を漏らさず見る。距骨骨折を疑ったら、無理な整復操作を避けて安静・冷却・挙上のうえ固定し、画像評価のため速やかに医師の診察へつなぐ。
| 損傷 | 受傷機転 | 圧痛・変形の部位 |
|---|---|---|
| 距骨体部骨折 | 高所からの着地(軸圧+背屈強制) | 足関節前方〜内外果直下、強い腫脹 |
| 内果裂離骨折 | 外がえし(外反)強制 | 内果 |
| 三角靱帯断裂 | 外がえし(外反)強制 | 内果下方(靱帯付着部) |
| ショパール関節脱臼 | 前足部への強い捻転・側方外力 | 中足部(距舟・踵立方関節部) |
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