学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ28P099
理由で解く 柔道整復師
正しいのは3です。膝関節脱臼では膝窩動脈損傷を伴うことがあり、血行の確認が最優先になります。
膝関節前方脱臼は、膝が過伸展を強制されて後方の関節包と十字靱帯が破綻し、脛骨が前方へ転位して生じます。膝窩部では膝窩動脈が上下で固定されて逃げ場がないため、過伸展や大きな転位で牽引・断裂・内膜損傷を受けやすい構造です。外観が整復されて落ち着いていても、内膜損傷から遅れて血栓性の閉塞をきたすことがあるため、足背動脈・後脛骨動脈の拍動、皮膚色、感覚を繰り返し確認します。総腓骨神経麻痺の合併も少なくありません。
対応としては、患肢を安静に保って搬送を優先し、末梢循環と神経所見を経時的に記録して医師に引き継ぎます。
| 項目 | 前方脱臼 | 後方脱臼 |
|---|---|---|
| 受傷機転 | 膝の過伸展強制 | 屈曲位で脛骨近位前面に後方への外力 |
| 脛骨の転位 | 前方 | 後方 |
| 靱帯損傷 | 後方関節包・十字靱帯など広範 | 後十字靱帯を中心に広範 |
| 主な合併症 | 膝窩動脈損傷、総腓骨神経麻痺(いずれの型でも要警戒) | |
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