学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ28P097
理由で解く 柔道整復師
誤っているのは1です。肩関節の関節窩は浅く小さいことこそが、脱臼が起こりやすい最大の理由です。
肩甲上腕関節は球関節で、上腕骨頭の関節面に対して関節窩はおよそ3分の1から4分の1しか受けていません。骨によるはまり込み(骨性支持)が乏しい分、全身で最も広い可動域を得ていますが、その代償として安定性は関節唇・関節包・靱帯と回旋筋腱板などの軟部組織に依存します。そのため強い外力や筋の疲労・弛緩が加わると容易に外れ、全身の脱臼のなかで最も頻度が高くなります。好発は前方(烏口下)脱臼で、外転・外旋・伸展が強制されて生じます。
対応としては、初回脱臼後は反復性へ移行しやすいため固定期間を守り、その後に腱板と肩甲骨周囲筋の再教育を段階的に進めて動的支持を高めます。
| 項目 | 肩関節(肩甲上腕関節) | 股関節 |
|---|---|---|
| 関節窩の深さ | 浅く小さい | 深く骨頭を包み込む(寛骨臼) |
| 主な安定性 | 軟部組織(腱板・関節唇・関節包) | 骨性+強靱な関節包・靱帯 |
| 可動域 | 全身で最大 | 肩より小さい |
| 脱臼の頻度 | 全身で最も高い | 低い(強大な外力を要する) |
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