学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ28P090
理由で解く 柔道整復師
誤っているのは1です。ベネット骨折は第1手根中手(CM)関節の脱臼骨折で、中手指節(MP)関節ではありません。
ベネット骨折は、母指に軸圧と内転が強制されて第1中手骨基部の掌尺側が三角形に割れる関節内脱臼骨折です。掌尺側の小骨片は前斜靱帯によって大菱形骨側に残り、中手骨本体は長母指外転筋に引かれて橈側・背側・近位へずれます。「基部の骨折」=手根側との関節が壊れる、と結びつけて理解すると1の誤りが見抜けます。関節面が壊れるため整復位の保持が難しく、母指の対立・つまみ動作の障害を残しやすい骨折です。
対応としては、整復後に母指を外転・対立位で固定して骨片を寄せた位置を保ち、再転位しやすい骨折であることを前提に早期の画像確認を医師に依頼します。
| 骨折名 | 部位 | 関節 | 要点 |
|---|---|---|---|
| ベネット骨折 | 第1中手骨基部(掌尺側の三角骨片) | CM関節の脱臼骨折 | 遠位骨片が橈側・背側・近位へ転位。再転位しやすい |
| ローランド骨折 | 第1中手骨基部 | CM関節(Y・T字型の粉砕) | ベネットより粉砕が強く整復困難 |
| ボクサー骨折 | 第5中手骨頸部 | MP関節側(頸部) | 拳で殴打。骨頭が掌側に屈曲転位 |
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