学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ28P072
理由で解く 柔道整復師
設問は「関与しないもの」を探す形式です。自家矯正(リモデリング)の可否を決めるのは年齢・骨折部位・転位の型と方向であり、痛みの強さは無関係です。
リモデリングは、骨が加わる力に応じて形を変えるというWolffの法則に沿って進みます。荷重や応力が集中する側には骨が付加され、力のかからない側は破骨細胞に吸収される。この付加と吸収の繰り返しで、変形した骨が力学的に無理のない形へ近づいていきます。したがって、成長が残っているほど、すなわち年齢が若いほど矯正力は旺盛です。骨端線に近い骨折ほど、成長軟骨板での縦方向の成長が変形の是正に加わるので有利になります。転位は型ごとに見込みが異なります。側方転位は比較的よく矯正されます。屈曲(角状)転位は、関節運動の方向と一致するものなら日常の運動で応力が適切にかかり続けるため矯正されますが、関節運動と異なる方向の屈曲転位は残りやすくなります。捻転(回旋)転位と短縮転位は応力の向きが矯正に働かず、ほとんど矯正されません。疼痛は炎症や軟部組織損傷の強さを反映する症状で、骨にかかる応力の分布とは無関係です。だから矯正の進み方を左右しません。
| 因子 | 自家矯正への影響 |
|---|---|
| 年齢 | 若いほど旺盛。骨端線閉鎖後はほとんど期待できない |
| 骨折部位 | 骨端線に近いほど矯正されやすい。骨幹部中央では乏しい |
| 転位の型・方向:側方転位 | 矯正されやすい |
| 転位の型・方向:屈曲(角状)転位 | 関節運動の方向と一致するものは矯正されやすい/異なる方向のものは残りやすい |
| 転位の型・方向:捻転(回旋)転位・短縮転位 | 矯正されにくい |
| 疼痛の程度 | 関与しない |
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