学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §21 部位別各論 骨盤・股関節 / QJ28P065
理由で解く 柔道整復師
骨盤・大腿骨近位部の裂離骨折は「どの筋がどこに付くか」で決まります。腸腰筋は大腿骨小転子に停止するため、小転子裂離骨折と腸腰筋の組合せが正しい記述です。
成長期は骨端核(成長軟骨)が力学的に弱く、筋腱の急激な収縮で付着部が剥がれます。短距離走のスタートやキック動作で、上前腸骨棘には縫工筋と大腿筋膜張筋、下前腸骨棘には大腿直筋、坐骨結節にはハムストリングス、恥骨には内転筋群、そして大腿骨小転子には腸腰筋が牽引をかけます。したがって上前腸骨棘=縫工筋、下前腸骨棘=大腿直筋、坐骨結節=ハムストリングス、小転子=腸腰筋という対応を丸ごと覚えておくと、この形式の問題は確実に得点できます。なお大腿骨大転子には中殿筋・小殿筋・外旋筋群が付着し、大殿筋の主な停止は殿筋粗面と腸脛靱帯です。転位が小さければ安静・免荷と段階的な運動再開で保存的に治りますが、転位が大きい坐骨結節裂離などは手術が検討されるため、股関節周囲の急な痛みでは画像評価につなぎます。
| 裂離部位 | 牽引する筋 | 典型的な動作 |
|---|---|---|
| 上前腸骨棘 | 縫工筋・大腿筋膜張筋 | スタートダッシュ |
| 下前腸骨棘 | 大腿直筋 | キック動作 |
| 坐骨結節 | ハムストリングス | ハードル、開脚、ダッシュ |
| 恥骨(下枝) | 内転筋群 | サッカーのインサイドキック |
| 大腿骨小転子 | 腸腰筋 | 急激な股関節屈曲 |
| 腸骨稜 | 腹筋群(外腹斜筋など) | 体幹の急な回旋 |
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