学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §10 疾患別各論 非感染性軟部・骨関節疾患 / QJ28P060
理由で解く 柔道整復師
原発性骨粗鬆症は、骨基質(類骨)と石灰化がそろって減って骨量が落ちる病気です。石灰化だけが障害されて類骨が残る骨軟化症とは本態が違います。やせ(低体重)は骨量が増えにくく減りやすい代表的な危険因子で、これが正しい記述です。
骨粗鬆症では類骨(骨基質)と石灰化がそろって減るため、単位体積あたりの骨量が低下します。さらに骨梁の連続性が失われるなど微細構造も劣化するので、骨密度の低下と微細構造の劣化が重なって骨強度が落ち、骨折しやすくなります。これに対し、石灰化だけが障害されて類骨が過剰に残るのは骨軟化症(小児ではくる病)で、ビタミンD不足やリン代謝異常が原因です。原発性骨粗鬆症は閉経後のエストロゲン低下と加齢が主因で、血清カルシウム・リン・ALPは基本的に正常範囲にとどまります。やせている人は骨にかかる力学的な負荷が小さく、脂肪組織でのエストロゲン産生も少ないため骨量が保ちにくくなります。したがって指導としては、極端な減量を避けて適正体重を保ち、カルシウムとビタミンD・タンパク質を確保し、荷重のかかる運動を続けること、そして転倒予防環境を整えることが実際に取れる行動になります。
| 原発性骨粗鬆症 | 骨軟化症(くる病) | |
|---|---|---|
| 本態 | 骨基質・石灰化がともに減少(+微細構造の劣化) | 石灰化障害で類骨が過剰に残る |
| 主因 | 閉経・加齢 | ビタミンD不足、リン代謝異常 |
| 血清Ca | 正常 | 低値〜正常 |
| 血清P | 正常 | 低値 |
| ALP | 正常 | 高値 |
| 特徴的所見 | 椎体圧迫骨折、大腿骨近位部骨折 | 骨の変形(O脚)、偽骨折(Looser帯) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。