学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 衛生学・公衆衛生学 ▸ §3 感染症 / QJ28P009
理由で解く 柔道整復師
インフルエンザウイルスの主な感染経路は飛沫感染と接触感染であり、空気(飛沫核)感染はしない。したがって誤っているのは1である。
飛沫感染は、咳やくしゃみで飛ぶ直径5μm以上の水分を含んだ粒子によるもので、およそ1〜2mの範囲で成立し、サージカルマスクで防げる。これに対し空気感染(飛沫核感染)は、水分が蒸発した5μm未満の粒子が空中を長時間漂って広範囲に伝播するもので、結核・麻疹・水痘の3つが代表であり、N95マスクと陰圧室が必要になる。この3つ以外は空気感染ではない、と割り切って覚えると判断が速い。インフルエンザウイルスはA・B・C型に分けられ、A型は表面のHA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)の抗原性が変化しやすい。毎年少しずつ変わる連続変異(antigenic drift)が季節性の流行を、遺伝子分節の交雑による大きな変化=不連続変異(antigenic shift)が世界的大流行を引き起こす。
| 感染経路 | 粒子 | 代表的な疾患 | 必要な防護 |
|---|---|---|---|
| 飛沫感染 | 5μm以上、1〜2mで落下 | インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎、百日咳 | サージカルマスク |
| 空気感染(飛沫核感染) | 5μm未満、長時間浮遊 | 結核、麻疹、水痘 | N95マスク、陰圧室 |
| 接触感染 | 直接・間接の接触 | ノロウイルス、疥癬、MRSA | 手指衛生、手袋・ガウン |
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