学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ28A128
理由で解く 柔道整復師
扁平上皮癌の細胞は角化しようとする性質を残しており、角化物が同心円状に積み重なった癌真珠(角化真珠)を形成します。
癌の組織型は「もとの上皮が何をしていたか」を思い出せば判別できます。扁平上皮は皮膚のように角化して体表を守るのが仕事なので、そこから生じた扁平上皮癌では角化の名残として癌真珠が現れ、細胞どうしをつなぐ細胞間橋も観察されます。発生部位は皮膚、口腔・咽頭・喉頭、食道、子宮頸部、そして扁平上皮化生を起こした肺(気管支)などです。一方、腺上皮は分泌が仕事なので、そこから生じた腺癌では管腔(腺腔)をつくろうとしたり粘液を産生したりします。粘液が細胞内にたまって核を辺縁に押しやると印環細胞となり、胃の低分化腺癌などでみられます。この「角化=扁平上皮癌/分泌=腺癌」という対比を軸に覚えると、所見から組織型を答える問題に強くなります。
| 所見 | 示す組織型 | 反映している性質 |
|---|---|---|
| 癌真珠(角化真珠)・細胞間橋 | 扁平上皮癌 | 角化 |
| 腺腔形成・粘液産生 | 腺癌 | 分泌 |
| 印環細胞 | 印環細胞癌(低分化型腺癌、胃に多い) | 細胞内粘液の貯留 |
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