学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ28A122
理由で解く 柔道整復師
腫瘍塞栓は、固形腫瘍の細胞塊がかたまりのまま血管内腔をふさぐ現象を指します。白血病は腫瘍細胞がもともと血液中を流れる造血器腫瘍であり、腫瘍塞栓の原因としては対応しません。
塞栓症は「血管を詰まらせた栓子が何でできているか」で分類し、それぞれ典型的な発生状況とセットで覚えます。血栓塞栓(下肢深部静脈血栓による肺血栓塞栓症など)が最多ですが、国家試験ではむしろ血栓以外の栓子が問われます。脂肪塞栓は長管骨骨折や広範な軟部組織の挫滅で脂肪滴が静脈内に入るもの、骨髄塞栓は胸骨圧迫などで肋骨・胸骨が折れて骨髄組織が血流に入るものです。空気(ガス)塞栓は、中心静脈カテーテル操作や開心術のように外気が血管内へ入る場合と、潜函病(減圧症)のように血液や組織に溶けていた窒素が急な減圧で気泡化する場合があり、いずれも気体が栓子となります。これに羊水塞栓(分娩時)、細菌塞栓(感染性心内膜炎の疣贅)を加えれば主要な型は網羅できます。本問は誤っている組合せを選ぶ否定形の設問なので、状況と栓子の対応がずれている肢を探します。
| 塞栓の種類 | 代表的な原因・状況 |
|---|---|
| 血栓塞栓 | 下肢深部静脈血栓(肺血栓塞栓症)、心房細動による左房内血栓 |
| 脂肪塞栓 | 長管骨骨折、広範な軟部組織の挫滅 |
| 骨髄塞栓 | 胸骨圧迫(心臓マッサージ)による肋骨・胸骨骨折 |
| 空気(ガス)塞栓 | 外気の流入:中心静脈カテーテル操作、開心術/溶存窒素の気泡化:潜函病(減圧症) |
| 羊水塞栓 | 分娩時 |
| 細菌塞栓 | 感染性心内膜炎の疣贅 |
| 腫瘍塞栓 | 固形腫瘍の血管内進展(腎細胞癌・肝細胞癌など) |
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