学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §5 姿勢 / QJ28A112
理由で解く 柔道整復師
姿勢の安定性は、支持基底面の広さ・重心の高さ・重心線の位置・質量・分節の数で決まります。分節が少ない単一構造ほど安定するので、正解は2。
物体の安定性を高める条件は、(1)支持基底面が広い、(2)重心が低い、(3)重心線が支持基底面の中央に近い、(4)質量が大きい、(5)床との摩擦が大きい、(6)分節が少ない、の6つに整理できます。人体は多数の骨と関節からなる分節構造であり、各関節が「崩れうる点」として働くところが力学的な弱点です。1本の棒(単一構造)であれば重心線が支持基底面の内側にあるかぎり倒れませんが、分節構造では上位分節の重心線が下位分節との接触面から外れた時点で、その関節に倒れ込むモーメントが発生します。直立姿勢を保つのに抗重力筋の持続的な活動が欠かせないのはこのためです。実際に姿勢を安定させたいときは、足を開いて支持基底面を広げ、腰を落として重心を下げ、体幹を一本の柱のようにまとめて分節を減らす、と考えると整理しやすくなります。
| 因子 | 安定性が高い | 安定性が低い |
|---|---|---|
| 支持基底面 | 広い(座位・開脚立位) | 狭い(立位・片脚立位) |
| 重心の高さ | 低い | 高い |
| 重心線の位置 | 支持基底面の中央に近い | 辺縁に近い/面外 |
| 質量 | 大きい | 小さい |
| 摩擦 | 大きい | 小さい(滑る床) |
| 構造 | 単一構造(分節が少ない) | 分節構造(分節が多い) |
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