学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §5 姿勢 / QJ28A106
理由で解く 柔道整復師
解剖学的立位姿勢は、前腕を回外して手掌を前方に向けた直立姿勢である。したがって正解は4。
解剖学的立位姿勢(解剖学的正位)は、身体各部の位置関係や関節運動の方向・角度を言いあらわすときの共通のものさしとなる姿勢で、関節可動域測定の0度(基本肢位)もここを起点とする。両足のつま先を前方に向けて両踵を接し、顔は正面を向け、上肢は体側に下垂させる。ここまでは基本的立位姿勢とまったく同じで、違うのは前腕だけである。基本的立位姿勢が前腕中間位(手掌が体側を向く)なのに対し、解剖学的立位姿勢では前腕を回外し、手掌を前方に向ける。なぜわざわざ回外位を基準にするかというと、回外位では橈骨と尺骨が交差せず平行に並ぶため、「橈側=外側、尺側=内側」という前腕の内外側の呼び方が姿勢によってひっくり返らずに済むからである。基準姿勢は「覚える決まりごと」ではなく、記述が矛盾しないように選ばれた姿勢だと理解しておくとよい。
| 部位 | 基本的立位姿勢 | 解剖学的立位姿勢 |
|---|---|---|
| 頭・顔 | 正面(前方)を向く | 正面(前方)を向く |
| 体幹 | 直立 | 直立 |
| 上肢 | 体側に下垂 | 体側に下垂 |
| 前腕・手掌 | 中間位/手掌は体側(内方)を向く | 回外位/手掌は前方を向く |
| 足 | 両踵を接し、つま先は前方 | 両踵を接し、つま先は前方 |
| 主な用途 | 身体運動(面・軸・関節運動)を記述するときの基準姿勢。前腕の肢位はROMの回内・回外0度(中間位)と一致する | 位置・方向の記載と、関節可動域測定の基本肢位(0度)。ただし前腕の回内・回外のみ中間位を0度とする |
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