学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ28A105
理由で解く 柔道整復師
温度覚は外側脊髄視床路を通る。線維は脊髄後角でニューロンを換え、白交連で反対側へ交叉してから上行するため、左下肢の温度覚は右側の脊髄前側索を上行する。
温痛覚を伝える一次求心線維(Aδ線維・C線維)は後根から脊髄に入り、同じ髄節あるいは1〜2髄節上行したのち後角で二次ニューロンにシナプスする。二次ニューロンの軸索は中心管の前方にある白交連を通って反対側へ交叉し、前側索を走る外側脊髄視床路として上行して視床に達する。つまり温痛覚は脊髄の高さで交叉する。これに対し触圧覚・振動覚・位置覚を伝える後索路は同側の後索をそのまま上行し、延髄の後索核ではじめてニューロンを換えて内側毛帯として交叉する。この交叉する高さの違いが、脊髄半側切断(Brown‐Séquard症候群)で温痛覚の障害側と深部感覚・運動麻痺の側が食い違う理由である。設問を解くときは「感覚の種類 → 通る路 → 交叉の高さ → 左右どちら側」の順に確認していくと確実である。
| 項目 | 前側索(外側脊髄視床路+前脊髄視床路) | 後索‐内側毛帯路(後索) |
|---|---|---|
| 伝える感覚 | 温度覚・痛覚(外側脊髄視床路)/粗大な触圧覚(前脊髄視床路) | 触圧覚・振動覚・位置覚(深部感覚) |
| 二次ニューロンへの乗り換え | 脊髄後角 | 延髄の後索核(薄束核・楔状束核) |
| 交叉する部位 | 脊髄の白交連 | 延髄(内側毛帯交叉) |
| 脊髄を上行する側 | 反対側(対側) | 同側 |
| 左下肢からの入力 | 右側の前側索 | 左側の後索(薄束) |
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