学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ28A111
理由で解く 柔道整復師
前腕の回内・回外で回旋するのは橈骨であり、尺骨は原則としてその場にとどまります。したがって誤っている記述は1です。
前腕の回内・回外は、近位橈尺関節(車軸関節)と遠位橈尺関節が同時に働く複合運動です。運動軸は橈骨頭の中心と尺骨頭を結ぶ線で、橈骨がこの軸のまわりを、尺骨をまたぐように回旋します。回外位では橈骨と尺骨は平行に並び、回内位では橈骨が尺骨の前を斜めに交差します。尺骨は腕尺関節で上腕骨滑車としっかりかみ合った蝶番関節を作っているため、回旋の主体にはなりません。関節可動域の測定は、肘関節90度屈曲・前腕中間位を0度とし、回内・回外ともに90度が正常参考可動域とされます。肘を伸ばしたまま行うと肩関節の内旋・外旋が代償として加わり、見かけ上の可動域が大きく出てしまいます。測定時に肘を体幹につけて90度に曲げるのは、まさにこの代償を防ぐためです。この一連の理屈をつなげて理解しておけば、選択肢2〜4がなぜ正しいのかも同時に説明できます。
| 運動 | 主動作筋 | 支配神経 |
|---|---|---|
| 回外 | 回外筋 | 橈骨神経 |
| 回外 | 上腕二頭筋(肘屈曲位で強く働く) | 筋皮神経 |
| 回内 | 円回内筋 | 正中神経 |
| 回内 | 方形回内筋 | 正中神経(前骨間神経) |
| 両方向(中間位へ戻す) | 腕橈骨筋 | 橈骨神経 |
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