学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §12 神経 / QJ28A101

理由で解く 柔道整復師

QJ28A101 生理学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問101
問題
一次運動野で最も内側に再現されている身体部位はどれか。
選択肢
1
2
3 手指
4 足首
解答
正解4(足首)
解説

一次運動野(中心前回)の体部位再現は「逆立ちした小人」で、内側ほど下肢、外側ほど顔面が担当される。選択肢のうち最も内側に再現されるのは足首である。

中心前回の運動ホムンクルスは、大脳縦裂に面する内側面から外側面へ向かって、足趾・足首 → 下腿・大腿 → 体幹 → 肩 → 上肢 → 手指 → 顔面 → 口唇・舌の順に並ぶ。下肢の領域は半球の内側面(中心傍小葉)にまで回り込んでおり、ここは前大脳動脈の灌流域である。これに対し手指・顔面・口唇の領域は外側面の下方にあり、中大脳動脈が灌流する。再現される面積は身体部位の大きさではなく運動の巧緻性を反映するため、手指と口唇は広く、体幹や下肢は狭い。この配列を押さえておくと、前大脳動脈領域の梗塞で下肢優位の麻痺が出る理由まで同じ知識で説明できる。

✓ 4. 正しい
足首
下肢の領域は中心前回の最も内側に位置し、大脳半球の内側面(中心傍小葉)にまで及ぶ。選択肢の中で最も内側に再現されるのは足首であり、これが正答となる。
✗ 1. 誤り
口唇や舌は中心前回の最も外側下方、外側溝(シルビウス裂)に近い部分に再現される。内側とはちょうど正反対の位置にあたる。
✗ 2. 誤り
肩は体幹と上肢の境目にあたり、半球外側面の上方から頂部付近に再現される。下肢よりは外側で、最も内側とはいえない。
✗ 3. 誤り
手指
手指は外側面の中ほどに位置する。巧緻運動を担うため再現面積は非常に広いが、位置としては内外側の中間であり内側端ではない。
ポイント
  • 一次運動野は中心前回(Brodmann 4野)。体部位再現は「逆立ちした小人(ホムンクルス)」。
  • 内側 → 外側の順は、足・下肢 → 体幹 → 肩 → 上肢 → 手指 → 顔面 → 口唇・舌。
  • 下肢領域は内側面の中心傍小葉まで及び、前大脳動脈の灌流域。同動脈の障害では下肢優位の麻痺となる。
  • 顔面・手の領域は外側面下方で中大脳動脈の灌流域。同動脈の障害では顔面・上肢優位の麻痺となる。
  • 再現面積は部位の体積ではなく運動の細かさに比例する(手指・口唇が突出して広い)。
  • 迷ったら「頭が下、足が上」と大脳の断面を思い浮かべて位置関係から答えを導く。
比較表
身体部位中心前回での位置再現面積主な灌流動脈
足首・足趾最も内側(内側面・中心傍小葉)狭い前大脳動脈
体幹・肩外側面の上方〜頂部狭い前〜中大脳動脈の境界
手指外側面の中ほど非常に広い中大脳動脈
顔面・口唇・舌最も外側下方(外側溝寄り)非常に広い中大脳動脈
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