学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ28A095
理由で解く 柔道整復師
インスリンが糖の取り込みを促すのは、GLUT4という輸送体をもつ組織、すなわち骨格筋・心筋・脂肪組織である。選択肢では骨格筋が該当する。
インスリンが受容体(チロシンキナーゼ型)に結合すると、細胞内シグナルによりGLUT4を含む小胞が細胞膜へ移動して融合し、膜上の糖輸送体の数が増える(トランスロケーション)。これによりグルコースの取り込みが一気に高まる。この仕組みをもつのは骨格筋・心筋・脂肪組織で、なかでも体重に占める割合が大きい骨格筋が、食後の血糖処理の最大の受け皿となる。一方、脳・肝臓・小腸・腎尿細管・赤血球はインスリンに依存しない輸送体(GLUT1・GLUT2・GLUT3、あるいはSGLT)で糖を扱う。脳が常時グルコースを必要とするのにインスリン非依存であるのは合目的で、だからこそインスリン過剰による低血糖では中枢神経症状が前面に出る。糖尿病で運動療法が勧められる理由も、骨格筋の収縮そのものがインスリンとは別の経路でGLUT4を膜へ移行させ、血糖を下げるためである。運動と食後血糖の関係として結びつけて覚えておきたい。
| 輸送体 | 主な分布 | インスリン依存性 |
|---|---|---|
| GLUT1 | 赤血球、血液脳関門 | 非依存 |
| GLUT2 | 肝臓、膵β細胞、小腸・腎の基底膜側 | 非依存 |
| GLUT3 | ニューロン | 非依存 |
| GLUT4 | 骨格筋、心筋、脂肪組織 | 依存(トランスロケーション) |
| SGLT1・SGLT2 | 小腸上皮、腎近位尿細管の管腔側 | 非依存(Na⁺共輸送=二次性能動輸送) |
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