学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ28A093
理由で解く 柔道整復師
副腎皮質から分泌されるコルチゾールが、視床下部と下垂体前葉に戻って作用し、CRHとACTHの分泌を抑える。これが負のフィードバックである。
視床下部−下垂体前葉−副腎皮質は一本の軸(HPA軸)をなす。視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が出て、下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌を促し、ACTHが副腎皮質束状層に働いてコルチゾールを分泌させる。末端で増えたコルチゾールは上流の視床下部・下垂体前葉に作用して分泌を抑え、系全体が過剰に走らないよう制御する。これは甲状腺軸(TRH−TSH−甲状腺ホルモン)や性腺軸(GnRH−LH/FSH−性ホルモン)にも共通する内分泌の基本設計である。ACTHとコルチゾールは早朝に高く深夜に低い日内変動を示し、ストレスがかかると増える。臨床的には、ステロイド薬を長期に使うと負のフィードバックで下垂体・副腎の働きが落ち、自己判断で急に中止すると副腎不全を起こしうる。ステロイド内服中の患者に出会ったら、服薬状況を確認し中止は必ず処方医の指示に従うよう伝えることが大切である。
| 因子 | ACTH分泌への影響 | 機序 |
|---|---|---|
| CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン) | 促進 | 視床下部から下垂体前葉へ作用 |
| ストレス(外傷・手術・低血糖など) | 促進 | 視床下部を介したCRH分泌の増加 |
| 覚醒(早朝) | 促進 | 日内変動の頂点 |
| コルチゾール | 抑制 | 視床下部・下垂体前葉への負のフィードバック |
| ステロイド薬(外因性) | 抑制 | コルチゾールと同様の負のフィードバック |
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