学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §11 骨の生理 / QJ28A091
理由で解く 柔道整復師
骨軟化症は、骨基質(類骨)に石灰化が進まないために骨が柔らかくなる病態で、原因となるのはビタミンDの不足です。
ビタミンDは皮膚で7-デヒドロコレステロールが紫外線を受けてビタミンD3となり、肝臓で25位、腎臓で1α位の水酸化を受けて活性型(1,25-ジヒドロキシビタミンD)になります。活性型ビタミンDの主な働きは、小腸からのカルシウムとリンの吸収を促進することです。これが不足するとCa・Pが足りず、骨基質にハイドロキシアパタイトが沈着できないため、石灰化されていない類骨が増えて骨が柔らかくなります。同じ原因でも、骨端線が閉じる前の小児に起こればくる病(O脚・肋骨念珠など)、骨端線閉鎖後の成人に起これば骨軟化症(骨痛、偽骨折、筋力低下)と呼び名が変わる点が試験でよく問われます。日光曝露の不足、摂取不足、脂肪吸収障害のほか、腎不全で1α水酸化ができない場合にも起こります。予防・改善には適度な日光浴、ビタミンDを含む食品(魚類、きのこ類)の摂取、カルシウムの確保が有効で、施術の場では骨痛や歩行時のふらつきを訴える例で医療機関受診をすすめる判断につながります。
| ビタミン | 主な働き | 欠乏症 |
|---|---|---|
| A | 視覚(ロドプシン)、上皮の維持 | 夜盲症、眼球乾燥症 |
| B1 | 糖代謝の補酵素 | 脚気、ウェルニッケ脳症 |
| C | コラーゲン合成、抗酸化 | 壊血病(出血傾向、創傷治癒遅延) |
| D | 小腸でのCa・P吸収促進 | くる病(小児)・骨軟化症(成人) |
| K | 凝固因子・オステオカルシンの生成 | 出血傾向、新生児メレナ |
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