学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §11 骨の生理 / QJ28A098
理由で解く 柔道整復師
血漿のカルシウムイオン濃度が低下すると、神経・筋の膜の興奮性が高まり、テタニーなどの過剰な興奮症状が現れる。したがって4が正しい。
体内のカルシウムの大部分はヒドロキシアパタイトとして骨と歯に存在し、細胞外液や細胞内にあるのはごくわずかである。血漿カルシウムはおよそ半分が遊離イオン(生理活性をもつ)で、残りはアルブミンなどと結合している。吸収は主に十二指腸から空腸にかけて行われ、活性型ビタミンDがこれを促進する。腎では濾過されたカルシウムの大部分が近位尿細管、ヘンレ係蹄上行脚、遠位尿細管で再吸収され、副甲状腺ホルモン(PTH)が遠位尿細管での再吸収を高める。血漿の遊離カルシウムが低下すると、神経・筋の細胞膜においてNa⁺チャネルが開きやすくなり、閾値が下がって興奮性が亢進する。その結果、手指の攣縮、トルソー徴候、クボステック徴候、口周囲のしびれといったテタニー症状が出る。過換気症候群でテタニーが起こるのは、血液がアルカリ性に傾いてアルブミンへのカルシウム結合が増え、遊離イオンが減るためである。この場面ではまず呼吸を落ち着かせるよう声をかけ、ゆっくりした呼吸を促すことが実際の対応になる。逆に高カルシウム血症では興奮性が下がり、筋力低下、倦怠感、便秘などが現れる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分布 | 約99%が骨・歯(ヒドロキシアパタイト)、残り約1%が細胞内・細胞外液 |
| 吸収 | 小腸(十二指腸〜空腸)。活性型ビタミンDが促進 |
| 腎での扱い | 近位尿細管・ヘンレ上行脚・遠位尿細管で再吸収。PTHが促進 |
| 血中濃度を上げる | PTH、活性型ビタミンD |
| 血中濃度を下げる | カルシトニン |
| 低カルシウム血症 | 興奮性亢進:テタニー、しびれ、けいれん |
| 高カルシウム血症 | 興奮性低下:筋力低下、倦怠感、便秘、多尿 |
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