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理由で解く 柔道整復師

矢印は側頭骨の乳様突起の先端を指しています。ここに停止する代表的な筋は胸鎖乳突筋で、その運動を支配するのは副神経です。
図は下顎骨まで付いた頭蓋を側方から見た線画(頭蓋側面図)で、矢印は下から上へ向き、黒く塗られた楕円=外耳道のすぐ後下方で下方に丸くふくらむ隆起の先端に当たっています。位置は目印をたどれば確実に取れます。頬骨弓を後ろへたどると山形に盛り上がる下顎頭(下顎窩にはまっている)に行き当たり、そのすぐ後ろに黒い外耳道があります。外耳道の後下方で下方に丸くふくらむのが乳様突起、そのやや前内側(図では下顎枝と乳様突起の間)に針のように細く前下方へ垂れているのが茎状突起で、図でも太さと位置ではっきり描き分けられています。矢印が触れているのは細い針ではなく、太く丸い突起のほうです。乳様突起の外側面と上項線の外側部に停止するのが胸鎖乳突筋で、胸骨柄と鎖骨内側端から起こり、副神経の支配を受けます。副神経は延髄根と脊髄根からなり、脊髄根は第1〜5(6)頸髄の前角外側から出て大後頭孔から頭蓋内へ入り、頸静脈孔を通って外へ出て胸鎖乳突筋と僧帽筋に分布します。なお乳様突起の内側面にある乳突切痕には顎二腹筋後腹(顔面神経支配)が付くので、「乳様突起の外側面=胸鎖乳突筋=副神経」と面まで指定して覚えると、選択肢3と確実に切り分けられます。
| 神経 | 支配する主な筋・枝の性質 |
|---|---|
| 三叉神経(下顎神経) | 咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋、顎舌骨筋、顎二腹筋前腹、鼓膜張筋 |
| 顔面神経 | 表情筋(前頭筋・眼輪筋・口輪筋・頬筋・広頸筋)、茎突舌骨筋(茎状突起)、顎二腹筋後腹(乳突切痕=乳様突起の内側面)、アブミ骨筋 |
| 副神経 | 胸鎖乳突筋(乳様突起の外側面+上項線外側部に停止)、僧帽筋の運動 |
| 頸神経ワナ(C1〜C3) | 舌骨下筋群(胸骨舌骨筋・肩甲舌骨筋・胸骨甲状筋)。甲状舌骨筋はC1が舌下神経に伴走して支配 |
| 頸神経 C2〜C4 | 胸鎖乳突筋・僧帽筋への知覚枝(固有感覚)。運動は担わない |
| 第6頸神経(C6) | 腕神経叢を経て上肢の筋へ。胸鎖乳突筋・僧帽筋には関与しない |
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