学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §27 膝関節十字靱帯損傷の診察 / QJ28A026

理由で解く 柔道整復師

QJ28A026 必修問題

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問26
問題
ラックマンテストで被検者の姿勢はどれか。
選択肢
1 背臥位
2 側臥位
3 腹臥位
4 座位
解答
正解1(背臥位)
解説

ラックマンテストは被検者を背臥位にし、膝関節を20〜30度屈曲させた状態で行う。

検者は一方の手で大腿遠位部を固定し、もう一方の手で脛骨近位部を後方から把持して前方へ引き出し、脛骨の前方移動量と止まり方(エンドポイントの硬さ)を健側と比較する。20〜30度の軽度屈曲位を用いるのは、この角度で前十字靱帯の前内側線維が評価しやすく、しかも半月板や関節包による二次的な制動、大腿四頭筋やハムストリングスの防御性収縮の影響を受けにくいためである。90度屈曲位で行う前方引き出しテストは急性期に膝を曲げられず実施しづらいことがあるが、ラックマンテストは軽度屈曲でよいため受傷直後でも行いやすく、感度が高いとされる。背臥位で全身の力を抜かせることが正確な判定の前提になる。

✓ 1. 正しい
背臥位
背臥位で下肢の力を抜かせ、膝20〜30度屈曲位で脛骨を前方へ引くのがラックマンテストの基本肢位である。
✗ 2. 誤り
側臥位
側臥位は腸脛靱帯の緊張をみるオーバーテストなどで用いる肢位で、脛骨を前方へ引き出す操作には適さない。
✗ 3. 誤り
腹臥位
腹臥位は膝90度屈曲でのアプライテストなどに用いる。この肢位では脛骨の前方移動を評価できない。
✗ 4. 誤り
座位
座位では下肢の重みと筋緊張が残り、大腿を安定して固定できないため、脛骨前方移動の微細な差を判定できない。
ポイント
  • ラックマンテスト=背臥位・膝20〜30度屈曲位で脛骨を前方へ引き出す。
  • みるのは前方移動量とエンドポイントの質。必ず健側と左右差を比較する。
  • 軽度屈曲位を使う理由は、二次的制動と防御性筋収縮の影響を避けられるため。
  • 前方引き出しテストは膝90度屈曲位。急性期は疼痛で膝を曲げられず実施しにくい。
  • 腹臥位=アプライテスト、側臥位=オーバーテストと、肢位から検査を思い出せるようにする。
比較表
肢位代表的な膝の検査みているもの
背臥位ラックマンテスト、前方・後方引き出しテスト、マックマレーテスト、内外反ストレステスト十字靱帯、半月板、側副靱帯
腹臥位アプライテスト(圧迫・牽引)半月板/側副靱帯
側臥位オーバーテスト腸脛靱帯の緊張
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