学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ27P079

理由で解く 柔道整復師

QJ27P079 柔道整復理論

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問79
問題
前腕骨遠位端部骨折で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 コーレス (Colles)骨折-鋤状変形
2 スミス(Smith)骨折-フォーク状変形
3 バートン(Barton)骨折-遠位橈尺関節不全脱臼
4 ショウファー骨折-関節内骨折
解答
正解4(ショウファー骨折-関節内骨折)
解説

コーレス骨折はフォーク状変形、スミス骨折は鋤状変形。選択肢1と2はこの2つをちょうど入れ替えた形になっている。

遠位骨片が背側へ転位するコーレス骨折では、側方から見ると手関節部に背側への段ができ、食卓用フォークを伏せた形に似るのでフォーク状変形とよぶ。掌側へ転位するスミス骨折(逆コーレス骨折)は段が逆向きになり、庭仕事のシャベルを伏せた形にたとえて鋤状変形とよばれる。バートン骨折は橈骨遠位端の関節面の背側縁または掌側縁が斜めに折れ、手根骨が骨片とともにずれる関節内の脱臼骨折である。遠位橈尺関節の不全脱臼・脱臼を伴うのは、橈骨骨幹部遠位1/3骨折であるガレアジ骨折のほう。ショウファー骨折は橈骨茎状突起の骨折で、骨折線が手関節面に及ぶ関節内骨折であり、舟状骨骨折や手根骨間靱帯損傷の合併に注意する。

✓ 4. 正しい
ショウファー骨折-関節内骨折
橈骨茎状突起の骨折で、骨折線が橈骨手根関節面に及ぶため関節内骨折となる。関節面の段差が残ると変形性関節症の原因になるので整復精度が問われる。
✗ 1. 誤り
コーレス (Colles)骨折-鋤状変形
コーレス骨折は遠位骨片が背側・橈側へ転位するのでフォーク状変形。鋤状変形はスミス骨折の所見。
✗ 2. 誤り
スミス(Smith)骨折-フォーク状変形
スミス骨折は遠位骨片が掌側へ転位するので鋤状変形。フォーク状変形はコーレス骨折の所見で、1と組合せが入れ替わっている。
✗ 3. 誤り
バートン(Barton)骨折-遠位橈尺関節不全脱臼
バートン骨折は橈骨遠位端関節面の背側縁または掌側縁が斜骨折し、手根骨が骨片とともに転位する手関節の脱臼骨折。遠位橈尺関節の不全脱臼を伴うのはガレアジ骨折。
ポイント
  • コーレス骨折=背側転位=フォーク状変形。
  • スミス骨折=掌側転位=鋤状変形(逆コーレス)。
  • バートン骨折=橈骨遠位端関節面の斜骨折+手根骨の転位(脱臼骨折)。
  • ショウファー骨折=橈骨茎状突起骨折で関節内骨折。
  • 遠位橈尺関節の不全脱臼を伴うのはガレアジ骨折(橈骨遠位1/3骨折)。
比較表
骨折部位・病態特徴
コーレス橈骨遠位端、背側転位フォーク状変形
スミス橈骨遠位端、掌側転位鋤状変形
バートン関節面の背側縁/掌側縁の斜骨折手根骨を伴う脱臼骨折(関節内)
ショウファー橈骨茎状突起関節内骨折
ガレアジ橈骨遠位1/3骨折遠位橈尺関節の脱臼を伴う
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