学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ27P078

理由で解く 柔道整復師

QJ27P078 柔道整復理論

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問78
問題
肘関節伸展位で固定するのはどれか。
選択肢
1 上腕骨骨幹部骨折
2 モンテギア(Monteggia)骨折屈曲型
3 上腕骨内側上顆骨折
4 橈骨頭骨折
解答
正解2(モンテギア(Monteggia)骨折屈曲型)
解説

モンテギア骨折は尺骨骨幹部骨折+橈骨頭脱臼。橈骨頭が後方へ脱臼する屈曲型では、整復位を保つために肘関節をほぼ伸展位に置いて固定する。

固定肢位は「脱臼・転位した骨片を押し戻す方向」で決まると理解すると覚えやすい。モンテギア骨折の伸展型(頻度が高い)は尺骨が前方凸に折れて橈骨頭が前方へ脱臼するので、橈骨頭を前方へ押し出す力を弱めるため肘関節を鋭角屈曲位・前腕回外位で固定する。屈曲型は尺骨が後方凸に折れて橈骨頭が後方へ脱臼するので、逆に肘関節を伸展位(伸展〜軽度屈曲位)・前腕回外位に保つ。いずれも前腕の回旋を止める必要があるため、肘を含めた上腕からの固定が前提となる。固定中は橈骨頭の再脱臼と橈骨神経深枝(後骨間神経)麻痺の有無を確認する。

✓ 2. 正しい
モンテギア(Monteggia)骨折屈曲型
橈骨頭が後方へ脱臼する型なので、肘を屈曲させると再脱臼方向へ力が働く。肘関節伸展位・前腕回外位で保持する。
✗ 1. 誤り
上腕骨骨幹部骨折
肘関節90度屈曲・前腕中間位とし、上腕から前腕まで含めて固定するのが基本。伸展位では固定できない。
✗ 3. 誤り
上腕骨内側上顆骨折
内側上顆に付く前腕屈筋群・回内筋の牽引をゆるめるため、肘関節屈曲・前腕回内・手関節掌屈位で固定する。伸展位では牽引力が増して転位する。
✗ 4. 誤り
橈骨頭骨折
肘関節90度屈曲・前腕回内外中間位で固定する。腕橈関節に軸圧がかからない肢位を選ぶ。
ポイント
  • モンテギア骨折=尺骨骨幹部骨折+橈骨頭脱臼。
  • 伸展型(橈骨頭前方脱臼)→肘鋭角屈曲位・前腕回外位。
  • 屈曲型(橈骨頭後方脱臼)→肘伸展位・前腕回外位。
  • 固定肢位は「脱臼した骨頭が戻る方向」で決まると理解する。
  • 橈骨神経深枝(後骨間神経)麻痺の合併に注意する。
比較表
損傷肘の肢位前腕の肢位
モンテギア骨折 伸展型鋭角屈曲位回外位
モンテギア骨折 屈曲型伸展位回外位
上腕骨骨幹部骨折90度屈曲位中間位
上腕骨内側上顆骨折屈曲位回内位(手関節掌屈)
橈骨頭骨折90度屈曲位中間位
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