学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ27P072
理由で解く 柔道整復師
胸骨骨折はハンドル外傷など前胸部への直達外力で生じ、すぐ背後にある縦隔臓器の損傷を必ず疑う。呼吸のたびに痛むため呼吸も浅くなる。
交通事故でハンドルやシートベルトが前胸部に強く当たる、あるいは前方から強打されることで発生する。胸骨は扁平骨で前後方向に押されるため、骨軸に直交する横骨折となることが多く、骨片は上下にずれるが転位は軽度なことが多い。胸骨のすぐ後ろは縦隔であり、心臓・大血管・気管・食道が並ぶため、心挫傷、心タンポナーデ、大血管損傷などを合併しうる。呼吸運動のたびに胸郭が動いて骨折部が刺激されるので疼痛が増強し、患者は浅く速い呼吸になって換気が落ちる。胸痛に加えて呼吸困難、不整脈、血圧低下、冷汗があれば重篤な合併症を疑い、上半身を挙上した安楽な体位で安静を保ち、ただちに救急要請する。
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