学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ27P069
理由で解く 柔道整復師
握雪音は皮下にたまった空気を押したときの、新雪を握るような「ギュッ」という感触・音。外傷では皮下気腫で触知する。
肋骨骨折の骨片が肺を傷つけた場合や、気管・食道の損傷、開放創から空気が入り込んだ場合に、皮下組織へ気体が侵入して皮下気腫となる。指で圧すると細かい気泡がつぶれ、握雪音(握雪感)として触れる。これはあくまで触診で得られる感触であり、聴診で聴かれる捻髪音(肺の副雑音、fine crackles)とは別のものなので混同しない。皮下気腫があるということは、どこかで空気が体腔や外界とつながっているということであり、気胸・血気胸、さらに緊張性気胸へ進む危険を意味する。範囲が広がる、呼吸困難や頻呼吸・チアノーゼが出る、頸部まで気腫が及ぶといった場合は、患者を安静・半坐位に保ち、ただちに救急要請または医師へ搬送する。骨折部の固定は必要だが、胸郭を強く締め付ける固定は換気を妨げるので避ける。
| 所見 | 触れる感触 | 代表的な病態 |
|---|---|---|
| 握雪音(握雪感) | 雪を握るような細かい気泡感 | 皮下気腫(肺・気管損傷、開放創) |
| 軋轢音 | 骨どうしの粗い摩擦音 | 新鮮完全骨折(仮骨形成後は消失) |
| 異常可動性 | 本来動かない部位が動く | 完全骨折・偽関節(仮骨軟化期にもわずかに残る) |
| 硬結・腫瘤 | 硬く動かない塊 | 外傷性骨化性筋炎 |
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