学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §9 疾患別各論 骨および軟部腫瘍 / QJ27P063
理由で解く 柔道整復師
骨の悪性腫瘍のうち、軟骨肉腫は一般に化学療法にも放射線療法にも反応しにくいとされ、計画的な広範切除が治療の柱になる。
抗癌薬は分裂している細胞を狙って効くため、増殖の速い腫瘍ほど感受性が高いという原則がある。骨肉腫とユーイング肉腫は増殖が速く血流も豊富で、術前化学療法→広範切除→術後化学療法という流れが確立し、かつて不良だった生存率が大きく改善した。ユーイング肉腫は放射線感受性も高いことで知られる。悪性リンパ腫は骨に原発する場合を含めて全身性の疾患としてとらえられ、化学療法と放射線療法が治療の中心で、手術は診断のための生検にとどまることが多い。これに対し軟骨肉腫は、分化した軟骨基質に囲まれて増殖が緩やかで血流にも乏しいため薬剤が到達しにくく、細胞回転が遅いことも加わって化学療法・放射線療法の効果は限定的とされる。したがって腫瘍を正常組織で包んだまま一塊に切除する広範切除が基本となり、切除縁の確保が予後を左右する(脱分化型など一部の亜型では化学療法が検討される場合もある)。
| 腫瘍 | 化学療法感受性 | 放射線感受性 | 治療の柱 |
|---|---|---|---|
| 悪性リンパ腫 | 高い | 高い | 化学療法(±放射線)。手術は生検 |
| 骨肉腫 | 高い | 低い | 術前後化学療法+広範切除 |
| ユーイング肉腫 | 高い | 高い | 化学療法+局所制御(手術または放射線) |
| 軟骨肉腫 | 低い | 低い | 広範切除(切除縁の確保) |
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