学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §11 疾患別各論 全身性の骨・軟部疾患 / QJ27P056
理由で解く 柔道整復師
大理石骨病は破骨細胞が働かず骨吸収が止まる病気で、骨は硬く厚くなる。硬いのに脆く、骨髄腔が狭まり、頭蓋の孔が狭窄して脳神経が圧迫される。水頭症は代表的な合併症として挙がらないので、これが答え。
大理石骨病(Albers-Schönberg病、骨硬化症)は、破骨細胞の骨吸収機能が障害されて骨のリモデリングが滞る疾患群である。一次海綿骨が吸収されずに残るため、エックス線ではびまん性の骨硬化像、骨幹端の帯状硬化像、椎体上下縁が濃く写るサンドイッチ椎などを示す。骨量は多いが、古い骨が置き換わらず骨質が劣化しているため、硬い割に脆く、軽微な外力で横骨折型の病的骨折を起こす。硬化骨が骨髄腔を埋めると造血の場が失われて貧血・易感染性・出血傾向が現れ(骨髄癆)、代償として肝脾腫をきたす。さらに頭蓋底の骨が肥厚すると視神経管や内耳道、顔面神経管が狭くなり、視神経萎縮による視力障害、難聴、顔面神経麻痺が生じる。一方、水頭症は髄液の産生・循環・吸収の障害によって脳室が拡大する病態であり、大理石骨病の典型的な合併症としては挙げられない。
| 大理石骨病 | 骨形成不全症 | 骨粗鬆症 | |
|---|---|---|---|
| 本態 | 破骨細胞の骨吸収不全 | I型コラーゲンの質・量の異常 | 骨吸収が骨形成を上回る |
| 骨量(骨密度) | 増加(硬化) | 低下しやすい | 低下 |
| エックス線 | びまん性骨硬化・サンドイッチ椎 | 菲薄な皮質・多発骨折と変形 | 骨梁の粗鬆化・椎体変形 |
| 骨折の特徴 | 硬いが脆く横骨折型 | 易骨折性・進行性変形 | 脆弱性骨折(椎体・大腿骨近位部など) |
| 特徴的な随伴所見 | 骨髄癆、脳神経圧迫(視力・聴力障害) | 青色強膜、歯牙形成不全、難聴 | 身長短縮、円背 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。