学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §20 臨床実地問題 / QJ27P054
理由で解く 柔道整復師
肋骨骨折に伴って右肺が完全に虚脱し、呼吸困難が出ている外傷性気胸。まず胸腔ドレナージで空気を抜き、肺を再膨張させる。
肋骨骨折の骨片が肺を傷つけると、胸腔内へ空気が漏れて胸腔の陰圧が失われ、肺が縮む(外傷性気胸)。本例は右第5・6肋骨骨折に右肺の完全虚脱を伴い、しかも呼吸困難を訴えている。つまり、そのままでは酸素化を保てない段階にある。さらに空気の漏れ口が一方向弁のように働くと緊張性気胸となり、胸腔内圧が上がって縦隔が健側へ偏位し、静脈還流が絶たれて短時間で心停止に至る。したがって治療の第一手は、胸腔にドレーンを入れて空気を持続的に抜き、肺を膨らませることである。中腋窩線上の第4〜5肋間あたりから挿入し、水封式の低圧持続吸引につなぐ。空気漏れが止まって肺が膨らめば、肋骨骨折そのものは保存的に治癒する。
| 選択肢 | 何ができるか | 本例での位置づけ |
|---|---|---|
| 胸腔ドレナージ | 胸腔の空気を抜き、陰圧を回復して肺を再膨張させる | まず行う治療 |
| 外固定 | 肋骨骨折の疼痛を和らげる | 気胸は改善しない。締めすぎは換気を妨げる |
| 開胸手術 | 大血管・気管支損傷や制御できない出血に対処する | ドレナージで改善しないときに検討 |
| 気管内挿管 | 気道確保と陽圧換気 | 陽圧で気胸が悪化しうる。必要ならドレーンを先に |
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