学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §13 頭部・顔面部外傷(救急法) / QJ27P052
理由で解く 柔道整復師
慢性硬膜下血腫は数週間かけてゆっくり進むため、症状は軽い頭痛・頭重感と認知症のような変化や片麻痺。「激しい頭痛」は特徴ではなく、選択肢4が誤り。
頭部外傷は「症状が出るまでの時間経過」で整理すると混乱しない。急性硬膜下血腫は脳挫傷を伴うことが多く、受傷直後から意識障害が続く。急性硬膜外血腫は動脈性の出血が硬膜を剥がしながら溜まるため、一度意識が戻る意識清明期をはさむことがある。これに対し慢性硬膜下血腫は、軽い頭部外傷から3週〜数か月かけて、被膜をもつ血腫が硬膜下で少しずつ大きくなるもので、高齢者やアルコールを多く飲む人に多い。脳がゆっくり押されるので、突然の激痛ではなく、なんとなくの頭重感、物忘れ、意欲の低下、片麻痺、歩行のふらつき、尿失禁といった形で現れる。
| 急性硬膜外血腫 | 急性硬膜下血腫 | 慢性硬膜下血腫 | |
|---|---|---|---|
| 出血源 | 中硬膜動脈など(動脈性) | 架橋静脈・脳表の損傷 | 架橋静脈からの緩徐な出血 |
| 発症までの時間 | 受傷直後〜数時間 | 受傷直後 | 受傷後3週〜数か月 |
| 意識 | 意識清明期をはさむことがある | 直後から障害が続く | 徐々に鈍くなる |
| 主な症状 | 意識障害の進行、瞳孔不同 | 意識障害、片麻痺、脳ヘルニア | 軽い頭痛・頭重感、認知症様症状、片麻痺、歩行障害 |
| 背景 | 若年、側頭部の打撲 | 高エネルギー外傷 | 高齢者、アルコール多飲、軽微な外傷 |
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