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理由で解く 柔道整復師

QJ27P019 リハビリテーション医学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問19
問題
86歳の男性。3年前に脳卒中になり、現在、屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない状況で、外出の頻度も少なく日中も寝たり起きたりの生活をしている。障害高齢者の日常生活自立度の分類はどれか。
選択肢
1 A1
2 A2
3 B1
4 B2
解答
正解2(A2)
解説

「屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない」はランクA(準寝たきり)。そのうち外出頻度が少なく日中も寝たり起きたりの状態はA2です。正答は2。

障害高齢者の日常生活自立度(いわゆる寝たきり度)は、J(生活自立)・A(準寝たきり)・B(寝たきり/車椅子レベル)・C(寝たきり/ベッド上)の4ランクに分かれ、それぞれ1・2の枝に分けます。判定は「できるかどうか」ではなく、実際に「している」状態で行うのが原則です。ランクAは屋内の生活は概ね自立するものの外出には介助が要る段階で、日中はほとんどベッドから離れて過ごすのがA1、外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたりなのがA2です。本例は屋内自立、介助なしには外出しない、外出頻度が少ない、日中も臥床と起居が混在という4点がそろい、A2に該当します。この段階は活動量が落ちて廃用症候群が進みやすいため、通所リハビリテーションや外出機会の確保で離床時間を増やす関わりが有効です。なおこの尺度は要介護認定や主治医意見書で用いられ、認知症高齢者の日常生活自立度(I〜M)とは別物です。

✓ 2. 正しい
A2
ランクA(屋内の生活は概ね自立、介助なしには外出しない)のうち、外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたりの生活をしている段階の定義そのものです。
✗ 1. 誤り
A1
A1は介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する段階です。本例は日中も寝たり起きたりで、外出頻度も少ないため当てはまりません。
✗ 3. 誤り
B1
ランクBは屋内の生活にも何らかの介助を要し、日中もベッド上の生活が主体だが座位は保てる段階です。本例は屋内の生活が概ね自立しているため、Bには該当しません。
✗ 4. 誤り
B2
B2はランクBのうち、介助により車椅子へ移乗する段階です。本例の屋内自立という状態とは大きく隔たります。
ポイント
  • 判定は「できる」ではなく実際に「している」状態で行う。
  • J=独力で外出、A=屋内は自立だが外出に介助、B=屋内も介助・座位は保てる、C=1日中ベッド上。
  • 1と2の枝は活動性の高さで分かれる。A1は日中離床、A2は外出が少なく日中も寝たり起きたり。
  • ランクA2は廃用症候群のリスクが高い。通所サービスや外出機会で離床時間を増やす。
  • 認知症高齢者の日常生活自立度(I〜M)とは別の尺度なので混同しない。
比較表
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)
ランク大分類の定義枝分かれ
J(生活自立)何らかの障害はあるが日常生活はほぼ自立し、独力で外出するJ1:交通機関等を利用して外出/J2:隣近所へなら外出
A(準寝たきり)屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しないA1:介助により外出し日中はほとんど離床/A2:外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたり
B(寝たきり)屋内でも何らかの介助を要し、日中もベッド上が主体だが座位を保つB1:車椅子に自力移乗し食事・排泄は離床して行う/B2:介助により車椅子に移乗
C(寝たきり)1日中ベッド上で過ごし、排泄・食事・着替に介助を要するC1:自力で寝返りをうつ/C2:自力では寝返りもうたない
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