学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §1 健康の保持増進と疾病予防 / QJ27A109

理由で解く 柔道整復師

QJ27A109 衛生学・公衆衛生学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問109
問題
環境要因で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 文化的要因-識字率
2 化学的要因-工場の騒音
3 生物的要因-職場の人間関係
4 物理的要因-空気中の一酸化炭素濃度
解答
正解1(文化的要因-識字率)
解説

環境要因は「物理的・化学的・生物的・社会文化的」の4つに分けて整理する。識字率は教育と文化の到達度を示す指標なので文化的(社会文化的)要因にあたり、1が正しい組合せ。

人を取り巻く環境は、熱・光・音・振動・放射線・気圧などエネルギーが関わる物理的要因、気体や有害物質そのものが関わる化学的要因、細菌・ウイルス・寄生虫・媒介動物などの生物的要因、教育・経済・宗教・慣習・人間関係といった社会文化的要因に整理できる。振り分けのコツは「その要因の本体は何か」を一言で言ってみること。騒音の本体は空気の振動だから物理、一酸化炭素の本体は分子だから化学、人間関係の本体は人の集まりが生む社会条件だから社会文化的、と決まる。識字率は文字を読み書きできる人の割合で、保健指導や薬の説明書を理解できるか、必要なときに受診できるかを左右するため、公衆衛生上も重視される文化的指標である。

✓ 1. 正しい
文化的要因-識字率
識字率は教育・文化の水準を映す指標。読み書きができるかどうかは健康情報の理解、服薬管理、受診行動に直結するため、文化的(社会文化的)要因として扱う。組合せとして適切。
✗ 2. 誤り
化学的要因-工場の騒音
騒音の本体は空気の振動という物理現象なので物理的要因。化学的要因に直すなら、工場から出る有機溶剤・鉛・粉じんなどが該当する。
✗ 3. 誤り
生物的要因-職場の人間関係
人間関係は集団の中で生じる社会的条件なので社会文化的要因。生物的要因は細菌・ウイルス・真菌・寄生虫や、それらを運ぶ蚊・ネズミなどの媒介動物を指す。
✗ 4. 誤り
物理的要因-空気中の一酸化炭素濃度
一酸化炭素は化学物質そのものなので化学的要因。物理的要因に直すなら気温・湿度・気圧・照度・放射線などが入る。
ポイント
  • 環境要因は物理/化学/生物/社会文化の4分類。「その要因の本体は何か」で振り分ける
  • 物理的=温度・湿度・気圧・音(騒音)・振動・光・放射線
  • 化学的=酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、有害化学物質、粉じん
  • 生物的=細菌・ウイルス・真菌・寄生虫、蚊やネズミなどの媒介動物、アレルゲン
  • 社会文化的=教育(識字率)、経済状態、宗教、慣習、人間関係、法制度
  • 迷ったら「モノか、エネルギーか、生き物か、人の営みか」の順に自問する
比較表
分類本体代表例
物理的要因エネルギー・物理現象気温、湿度、気圧、騒音、振動、光、放射線
化学的要因物質・分子酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、有機溶剤、重金属、粉じん
生物的要因生き物細菌、ウイルス、真菌、寄生虫、蚊・ネズミ、花粉
社会文化的要因人の営み・社会条件識字率、教育、経済、宗教、慣習、職場の人間関係
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