学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §10 先天性異常 / QJ27A108
理由で解く 柔道整復師
放射線は低線量でも発癌などの確率的影響に明確な閾値がないと考えられているため、妊婦への不必要な曝露は避けるのが原則です。他の3肢は、感受性の高い時期や胎児の薬物感受性についての記述が事実と逆になっています。
催奇形因子が形態異常を起こすかどうかは、曝露の時期によって大きく変わります。受精から妊娠3週末頃までは、障害を受ければ流産に至るか完全に修復されるかのどちらかで奇形を残しにくい時期(all or none)です。続く妊娠4〜10週頃は心臓・中枢神経・四肢などの器官がつくられる器官形成期で、催奇形性が最も高い臨界期にあたります。妊娠11週以降は器官の形は完成しているため、影響は形態異常よりも発育遅延や機能障害として現れます。この時間軸を先に描いてから各肢を照合すると判断がぶれません。実務としては、妊娠の可能性がある女性には施術や画像検査の前に月経・妊娠の状況を問診で確認し、必要な検査は適応を吟味したうえで防護具を用い、判断に迷うときは主治医や産科と連携して進めることが大切です。
| 時期 | 週数の目安 | 曝露で起こること |
|---|---|---|
| 着床前期 | 受精〜妊娠3週末 | all or none。流産に至るか完全修復されるかで奇形は残りにくい |
| 器官形成期 | 妊娠4〜10週頃 | 臨界期。形態異常(奇形)が最も起こりやすい |
| 胎児期 | 妊娠11週以降 | 形態異常より発育遅延・機能障害が中心 |
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