学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §3 病因 / QJ27A096
理由で解く 柔道整復師
4肢のうち女性に明らかな優位があるのは甲状腺癌で、男女比はおよそ1対3です。残る3つはいずれも男性優位で、その理由は「遺伝形式」「ホルモン」「生活習慣」のどれかで説明できます。
疾患の性差は病理学でいう内因(素因)の代表格で、丸暗記ではなく成因から逆算すると迷いません。第一にX染色体上の劣性遺伝子による病気は、X染色体を1本しか持たない男性に発症が集中します。第二に喫煙・飲酒といった曝露量の男女差が、肺癌や虚血性心疾患の男性優位をつくります。第三に女性ホルモン環境が関与する疾患は女性に偏り、甲状腺癌(その大半を占める乳頭癌)は思春期以降に性差が開くことからエストロゲンの関与が想定されています。「その病気を成立させている要因は男女どちらに偏るか」を考える習慣をつけましょう。
| 疾患 | 多い性 | 偏る理由 |
|---|---|---|
| 甲状腺癌 | 女性(約1対3) | 女性ホルモン環境の関与。乳頭癌が若年〜中年女性に好発 |
| 血友病 | 男性 | X連鎖劣性。女性は正常X染色体があるため保因者にとどまる |
| 心筋梗塞 | 男性 | 閉経前女性はエストロゲンの脂質・血管保護作用で守られる。喫煙率の差 |
| 肺癌 | 男性 | 喫煙曝露量の男女差(とくに扁平上皮癌・小細胞癌) |
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