学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §6 歩行 / QJ27A095
理由で解く 柔道整復師
歩行時の床反力の垂直分力は、立脚初期と立脚後期にピークを持つ二峰性(M字型)の波形になる。これを述べた選択肢1が正しい。
床反力とは、身体が床を押した力に対して床が身体に返す力で、垂直・前後・側方の3分力に分けて記録する。垂直分力は立脚期に体重の約1.1〜1.2倍まで上がる山が2つでき(体重を受け取る荷重応答期と、蹴り出す前遊脚期)、その間の立脚中期には体重の0.7〜0.8倍程度まで下がる谷ができるためM字型になる。立脚中期に身体重心が最も高く持ち上がり、下向きの加速度が生じることが谷の理由である。前後分力は、踵接地から立脚中期までは進行を止める向き(後向き=制動)に、立脚中期以降は前向き(駆動)に働き、全体としてS字型を描く。側方分力は3分力の中で最も小さく、片脚支持期には身体重心が支持脚より内側にあるため、床反力の水平成分は内側向きになる。歩行分析では、この波形の左右差やピークの高さが疼痛・跛行を客観的にとらえる手がかりになる。
| 分力 | 波形の特徴 | 向き | 大きさの目安 |
|---|---|---|---|
| 垂直分力 | 二峰性(M字型)。立脚初期と後期に山、立脚中期に谷 | 常に上向き | ピーク 体重の約1.1〜1.2倍/谷 約0.7〜0.8倍 |
| 前後分力 | S字型。前半と後半で向きが逆転する | 立脚前半は後向き(制動)、後半は前向き(駆動) | 体重の約0.2倍程度 |
| 側方分力 | 変動が小さく平坦 | 片脚支持期は内側向き | 3分力中で最小 |
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