学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §7 運動発達 / QJ27A094

理由で解く 柔道整復師

QJ27A094 運動学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問94
問題
乳幼児の運動と初めて可能となる時期の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 頭位保持6か月
2 つかまり立ち8か月
3 独り歩き1歳
4 スキップ5歳
解答
正解1(頭位保持6か月)
解説

頭位保持(定頸)は生後3〜4か月で可能になるのが標準で、「6か月」では遅すぎる。したがって誤っている組合せは1である。

運動発達は頭部から体幹、そして下肢へ、また中枢から末梢へと順序立って進む。おおよその目安は、定頸(頭位保持)3〜4か月、寝返り5〜6か月、坐位保持6〜7か月、はいはい8か月前後、つかまり立ち8〜9か月、つたい歩き10〜11か月、独り歩き12〜15か月である。その後は2歳で走る、3歳で片足立ち・三輪車をこぐ、4歳で片足跳び(ケンケン)、5歳でスキップ、と続く。本問は「誤っているのはどれか」を選ぶ形式なので、この目安から外れた組合せを探す。頭位保持を6か月とすると、寝返りや坐位保持と同じかそれより遅いことになり、発達の順序が逆転してしまう点から気づける。なお個人差があるため、実際の評価では月齢のわずかなずれよりも、順序どおりに進んでいるか・全体として遅れがないかを継続してみていくことが大切である。

✓ 1. これが誤っている(正解)
頭位保持6か月
定頸(頭位保持)の目安は生後3〜4か月であり、6か月では遅い。腹臥位で頭を持ち上げられるか、引き起こし反応で頭が体幹についてくるかで確認する。他の3つが発達の順序どおりに並んでいるのに対し、ここだけ時期が後方にずれているので、この選択肢が答えになる。
✗ 2. 正しい組合せ(答えではない)
つかまり立ち8か月
つかまり立ちは8〜9か月頃が目安で、記載と合致する。坐位が安定したあと、家具や柵につかまって膝立ちから立ち上がるようになる段階である。
✗ 3. 正しい組合せ(答えではない)
独り歩き1歳
独り歩きは12〜15か月が目安で、1歳は標準的な時期である。支えなしで数歩進めれば独り歩きの獲得とみる。1歳半を過ぎても歩き始めない場合には、経過を丁寧に追う必要がある。
✗ 4. 正しい組合せ(答えではない)
スキップ5歳
スキップは5歳頃が目安で妥当である。左右の脚で異なるリズムを刻む動きのため、片足跳び(4歳頃)よりも高度な協調性とバランスを要し、獲得が後になる。
ポイント
  • 定頸3〜4か月/寝返り5〜6か月/坐位保持6〜7か月/つかまり立ち8〜9か月/つたい歩き10〜11か月/独り歩き12〜15か月
  • 2歳 走る、3歳 片足立ち・三輪車、4歳 片足跳び、5歳 スキップ
  • 発達は頭部→体幹→下肢、中枢→末梢の順に進む
  • 個人差があるため、月齢の一致より「順序どおりに進んでいるか」をみる
  • 順序の逆転(例: 坐位より定頸が遅い)は、誤りの選択肢を見つける有力な手がかりになる
比較表
時期の目安獲得する運動
3〜4か月定頸(頭位保持)
5〜6か月寝返り
6〜7か月坐位保持
8か月前後はいはい、つかまり立ち(8〜9か月)
10〜11か月つたい歩き
12〜15か月独り歩き
2歳走る
3歳片足立ち、三輪車をこぐ
4歳片足跳び(ケンケン)
5歳スキップ
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。