学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §7 運動発達 / QJ27A093
理由で解く 柔道整復師
髄鞘形成は系統発生的に古い経路ほど早く、高次の連合・交連線維ほど遅い。選択肢の中では大脳交連(脳梁など)が最も遅い。
髄鞘(ミエリン)は軸索を包んで跳躍伝導を可能にし、伝導速度を大きく高める。その形成には決まった順序があり、生命維持や基本的な運動に関わる古い経路から先に進み、高次の統合機能を担う線維ほど後回しになる。胎生期にはまず脊髄神経の運動根が髄鞘化し、続いて感覚根が進む。生後は小脳の線維(小脳脚など)が乳児期を通じて髄鞘化し、錐体路は生後まもなくから進んで2歳前後で概ね完成するとされる。これに対し、左右の大脳半球を結ぶ交連線維(脳梁・前交連など)や大脳皮質の連合線維の髄鞘化は最も遅く、学童期を過ぎて思春期以降まで続く。なお、小脳と錐体路のどちらが先かについては教科書により記載に差があるが、本問で問われているのは「選択肢の中で最も遅いのは大脳交連である」という点で、そこは揺れない。運動発達で「立って歩くのが先、複雑で協調的な動作や高度な判断は後」という順序になるのも、この髄鞘化の順番と重ねて理解できる。
| 部位 | 髄鞘化の時期 | 対応する発達の目安 |
|---|---|---|
| 脊髄運動根 | 胎生期(最も早い) | 出生直後からの運動・原始反射 |
| 脊髄感覚根 | 運動根に続いて胎生期 | 触覚・痛覚への反応 |
| 小脳 | 乳児期 | 定頸・坐位・立位と姿勢制御の獲得 |
| 錐体路 | 生後まもなく〜2歳前後で概ね完成 | 随意運動の上達、Babinski反射の消失 |
| 大脳連合線維・交連線維 | 学童期〜思春期以降(最も遅い) | 高度な協調運動、抽象的思考・判断 |
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